「焼菓子を包もう!」
と、思ったときに入れるものといえば、
日本のお菓子屋さんで
代表的なものは
乾燥剤と
脱酸素剤です!
ところでみなさん、
乾燥剤と脱酸素剤を
どう使い分けたらいいか
わかりますか?
意外と多いのが
「よくわかんないけど
とりあえず乾燥剤入れとこ!」
という方!!
これ、かなり危険です!!
乾燥剤も脱酸素剤も
鮮度を保つという意味では似ていますが、
実は全く違う用途で使います。
使い方を間違えると…
入れたためにかえって
お菓子がまずくなることもあるのです!!
まずくなるだけならいいですが…
使い方を間違えたせいで
お菓子が早く傷んでしまう
こともあります。
傷んでしまったら…
作ったお菓子を食べたお客様が
最悪、食中毒で亡くなってしまう
かもしれません。
そんなことにならないよう、
今日は
「乾燥剤」と「脱酸素剤」
この二つの違いを
ぜひ覚えてくださいね!
* * * * * * * * *
まずは乾燥剤と脱酸素剤
どう使い分けたらいいのか!
とーっても簡単に言うと
サクサクしているお菓子には乾燥剤
しっとりしているお菓子には脱酸素剤
が基本の考え方です
例外も沢山ありますが…
いきなり難しいお話になると
ついていけなくなってしまうと思いますので
今日は基本だけを説明しますね!
乾燥剤はその名の通り
「乾燥」させるものです。
湿気を通さない素材の袋に
お菓子と一緒に乾燥剤を入れて
シーラーで密封すると
袋の中にある湿気を吸い取るので
お菓子を湿気させず、
乾いた状態、
サクサク感を持続させます。
クッキーやラスクなど、
湿気てしまうと食感が損なわれる
乾いたお菓子に使われますね!
続いて
脱酸素剤はその名の通り
「脱・酸素」させるものです。
お菓子と一緒にガスバリア袋の中に入れ、
シーラーで密封すると
ガスバリア袋の中に入っている
酸素を吸収して
袋の中を無酸素に近い状態
にしてくれます。
無酸素に近い状態になれば
酸素がないと生きられない菌や
カビの繁殖を抑制します。
また、
お菓子の油脂が酸化するのを防いで
風味を保ちます。
なので、マドレーヌやフィナンシェ、
パウンドケーキなどのしっとりした
カビや菌が増えやすいお菓子
に向いています。
湿気を吸うための乾燥剤
無酸素に近づけるための脱酸素剤
目的も使い方も違うのです!!
つまり…間違えて逆に使ったら…
乾燥剤をしっとりしたお菓子に使うと
パサパサになってしまいます!
逆に
脱酸素剤をサクサクしたお菓子に使っても
少しは乾燥しますが
乾燥剤ほどの効果は得られません。
どうでしょう?
せっかくお菓子のおいしさを保ちたい!
と思っていても
乾燥剤や脱酸素剤は
用途や使い方を間違えると
かえってお菓子がまずくなる
ことがあるのがわかりますよね!
脱酸素剤についての詳しい解説や
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