最近はお菓子をきれいにカットする「お店テク」について
たくさん書いておりますが…
「で、結局どうやって切ったらきれいに切れるの?」
と皆さんお思いかと思います…
しかし…
「こんな風に切るとどんなお菓子もきれいに切れます!」
というテクニックは残念ながらありません…
お菓子をきれいにカットするには
生地の種類
クリームの種類
お菓子の形
などなど
によってそれぞれコツがあります
例えば、お料理の時で考えてみると…
かぼちゃを切る時
と
お刺身を切る時
切り方は同じでしょうか…?
違いますよね!
かぼちゃは垂直に刃を入れたら力を入れてグッと押し切り
お刺身は刃を斜めにしてスッと引き切り
しますよね、きっと。
(お料理になると自信がなくなる私…笑)
同じように、お菓子で見てみると、
ふわふわのスポンジ生地
ザクザクのパイ生地
さっくりしたタルト生地
さっくりしたタルト生地
柔らかなムース
みずみずしいフルーツ
…
色々な生地やパーツがありますが、
かぼちゃとお刺身の切り方が全く違うのと同じように
これらの生地やパーツも全部切り方が違います。
力の入れ加減や刃の動かし方など、感覚的なことが多くて
文章では書きづらいことばかり…
しかも!!
完成されたお菓子の場合、
これらの生地やパーツを単体で切ることはあまりありません!
どういうことかというと…
一言で「お菓子」と言っても
生地やクリームなどのパーツが何個も組み合わさって構成されています。
例えば
ショートケーキなら
・スポンジ生地
・クリーム
・いちご
ミルフィーユなら
・パイ生地
・カスタードクリーム
フルーツパウンドなら
・バターケーキ生地
・多種類のドライフルーツ
あと、お菓子屋さんで作ることがよくある
キッシュなら
・アパレイユ
・具材(サーモンやほうれん草などなど)
・ブリゼ生地
というように
ひとつのケーキには様々なパーツが組み込まれています。
つまり!!
ケーキを切るときはいくつも重なったパーツを一度に包丁で切るわけです
なので、お菓子をきれいに切れるようになるコツは…
お菓子のパーツが
どんな切り方だときれいに切れるのか
分析した上で切る!
ということです
「これはショートケーキだ!」
と思って切るのではなく、
これはショートケーキだから
生クリームがスパッと切れるように刃を温めてみよう…
いちごが引っかからないように刃を斜めに入れた方が良いかな…
ふわふわのスポンジが潰れないように刃を動かしながら切っていこう…
というような意識で切ると成功率が上がります!
きれいに切れたお菓子は
断面が美しくなり
目で見ておいしさが増します!!!
私ももっともっと色々なお菓子をきれいに切れるようになりたいなぁ
と思っております!
みなさんの切りたいお菓子はどんなパーツでできていますか?
ぜひ切る前に一度分析してみて下さいね!