ケーキの下に敷いてある紙
なんと呼ぶかご存知ですか?
色々な呼び方があるようですが、
私はお菓子屋さん時代
「パーチ」
と呼んでいました。
パーチにもいろいろ種類がありますよね
よく見かけるのはこの2つ
アルミパーチ
と
紙パーチ
皆さん言われてみたら
そういえば、どっちも見たことあるー!
って思いませんか?
コレ、どんな基準で
使い分けているのでしょう?
実は
ざっくりいうと
そのお店のパティシエさんの好みです!
「好み」と言っても
ちゃんと皆さん根拠をもって
考えているのですが…
大まかな判断基準としては
・お菓子の見た目やおいしさが保たれるか
・ショーケースに並んだ時に見栄えがいいか
・衛生的に問題がないか
です!
例えば、紙パーチは
その名の通り紙でできていますので
あまりに水分の多いものには向きません。
お酒のシロップをしみこませた
サヴァランなど、
しっとりしたお菓子には
アルミの方が向いています
もし紙パーチにサヴァランを乗せたら、
シロップで紙がふやけてびしょびしょになる
↓
紙が破れる
↓
破れた紙がケーキにくっついて異物混入
ということが起きるかも!!
紙が破れなくても、
周りに水分がついてしまい
衛生的にも良くありません
逆に
シュークリームやエクレアなど、
サクサクしていて
適度に油分を吸い取ってほしい
お菓子にはグラシン紙が向いています
……………………………………
お店の現場ではこんなこともよくありました
新商品のケーキが紙パーチで
パティシエさんから売り場に上がってきたときのこと!
それはしっとり系のケーキで、
ショーケースに並べてしばらくしたら
シロップがじわじわ生地から染み出て
紙パーチが湿っぽくなってしまうことがありました
そういう時はヴァンドゥーズ側から
「水分が出ないようなルセット(レシピ)に
調整できませんか?」
「難しければ、アルミのパーチに
変えるのはどうでしょう?」
などちょっと提案!
パティシエさん任せにしないで
ヴァンドゥーズからもより良くするために
やんわり提案するのが良いですね
……………………………………
ですが、
「絶対に紙じゃなくちゃいけない」
「絶対にアルミじゃなくちゃいけない」
という決まりはありません
先程書いた基準
・お菓子の見た目やおいしさが保たれるか
・ショーケースに並んだ時に見栄えがいいか
・衛生的に問題がないか
が満たされていれば
別に好みで大丈夫ですよ
お菓子屋さんに行ったときには
ケーキの下のパーチにも
ぜひ注目してくださいね!
そのお店のシェフの
カラーやセンス、
考え方が見えてきますよ
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